私たちの周りにはガンを引き起こす要因がたくさん存在します
そして、それらのものをすべてシャットアウトにするのはいくら避けよう
努力をしても、大気中の汚染物質や食品に含まれる添加物などは、
現代社会に生きてるかぎり、程度の差はあれど、いやおうなしに
体内に入り込みます。
またストレスをまったく感じずに日々の生活を送れるような幸運な人など
そう多くはいないと思います。
さまざまな発ガン因子が細胞を刺激して、遺伝子を突然変異させ、ガンを
生み出すことは、これまでに見てきた通りです。
したがってガンは遺伝子の病気ということなのです。
ところが、ガン遺伝子が目覚め活性化してから、ガンが発病するまでに
どれくらいの時間が必要なののでしょうか。
最初に現れるガン細胞の大きさは、わずか10億分の一グラム(一ナノグラム)
でそこから分裂を繰り返して、およそ10年くらいかけて1グラムの大きさまでに
成長します。
この大きさになってようやく、通常の診断方法で発見できることになります。
そして、細胞のガン化が完成し浸潤や転移までするようになると、急速に増殖が進む傾向があります。
ほとんどの場合、ひとつのガン細胞の発生から、何らかの症状が現れガンが発病するまでに、10数年~20年も経過しているとされます。
このようにガン細胞は実に長い時間体内に潜んでいるわけですから、ガンは一種の生活習慣病と考えることもできます。
すなわちひとつのガン細胞が発生してもそれが完全にガン化する前に生活習慣を変えることで、ガン細胞をやっつけてしまうことも可能なのです。
生活習慣を変えることで、すべてのガンの8割の危険から逃れられるともいわれます。