もちろん必要なんです!
そもそも人間は、太古の昔からキチンを自然のなかで
無意識のうちに摂取してきました。
キチンはカニやエビなどの甲殻類や昆虫、キノコ類などに
豊富に含まれています。
が人間はこのキチンをもっていません。
しかし、甲殻類の殻や昆虫の残骸が土壌中の微生物
によって分解され、それを植物が取り込むことでキチンを
吸収します。
さらにその植物を人間が食べることで、自然とキチンを
摂取できる循環がありました。
日本では、昭和30年代初頭までは、農作物を通じてキチン
の摂取が可能でしたがその後の徹底した農薬の散布や
環境破壊で昆虫や虫などが激減したため、食物連鎖が
断ちきられ。自然のままではキチンを摂取することが
むづかしくなりました。
自然環境のなかから摂取しづらくなったキチンを、いわば
人工的に効率よく摂取するために、
キトサン化の成功は大きな進歩でした。