手術・放射線・抗がん剤によるがん治療では得られないこのような結果がなぜ、免疫療法では可能なのか?
本質的にはいろいろ推定されているのですが、
詳しく解明されているわけではありません。
人間に備わった免疫という素晴らしい仕組みを知れば、まるで奇跡のようなことが起きる可能性
免疫とがんの関係を中心に免疫についての概略を説明してみます。
免疫とは、ある病気に一度かかると、二度同じ病気にかからない現象として良く知られています。
はしかはその代表で、一度はしかにかかると、一生の間、再びはしかにかかることはありません。
相当古い時代から、理屈はわからないながらも、このような現象があることを人々は知っていたようです。
最近になって免疫の研究が進むにつれ、花粉症やアトピーを始め、さまざまな難病にも免疫が関わって
いることが分ってきました。
免疫細胞や抗体といった免疫系が多面にわたって正常な身体機能の維持にかかわっており、それが少しでも異常を
起こすとアトピーや花粉症などの病気を引き起こしているのです。
逆に免疫機能がまったく働かなければ、さまざまな病原性の細菌やウイルスに容易に冒されてしまい
人間は一月と生きながらえることはできません。
このことは、免疫機能が破壊されるウイルス感染症やエイズの結末を見ればよくわかります。
今日における免疫学の分野では未だ不明なことも多く、新たな疑問や発見が出てくる世界なのです。