自然治癒を促す画期的な人工皮膚として登場
今でも記憶に新しい1990年8月大やけどを負ったロシアの少年
コンスタンチンくん全身の皮膚の80%をヤケドし札幌医科大学付属病院に
緊急輸送されました。
まさに瀕死の状態でした。
80%ものヤケドでは、ほかの部位からの自分の皮膚を移植できなかった
為ヤケドしたところはには人工皮膚が用いられたのでした。
実はこの治療につかわれた人工皮膚がキチン・キトサンだったのです。
この出来事でキチンキトサンのすばらしさが世間に知れるようになりました。
キチンキトサンは人間の細胞と非常になじみやすい性質をもっています。
新しい皮膚や筋肉細胞の再生を促進する作用もあります。したがって
キチンキトサンを患部にはると、痛みをやわらげ、炎症を抑えてくれるため、
ヤケドの傷の治りも貢献
使用後は体内にあるリゾチーム(溶菌性酵素)の働きで、自然に分解します。
要するに人間の皮膚が再生するまでの理想的な保護膜の役割を果たし
本来の皮膚が再生すると自然に消えてくれるのですから、
これほどありがたいことはありません。
キチンキトサンのもつこうした性質を、「抗菌性」「肉芽促進作用」および
「体内親和性」といいます。
これらを利用してキチンキトサンは人工皮膚とともに保険適用医薬として
最初に認定されました。
このキチンキトサンの人工皮膚と創傷治療被覆材の開発にあたり
キチンキトサンが細胞になじみやすい点副作用がない点など
さまざまな長所が発見されました。